風の抵抗による疲れ
バイクに乗るのは気持ちいいけれども、長距離ツーリングをすると疲れると感じる人も多いでしょう。
バイクを運転し続けると疲れる要因はいくつかありますが、まず風があります。
バイクを運転していると、風を全身で浴びるような形になります。
これはこれで気持ちいいですが、常に風の抵抗を受け続けると筋肉の疲労が大きくなります。
また、風を浴び続けると体温が低下していきます。
体温が低下すると筋肉は収縮し、余計にエネルギーを消費してしまいます。
高速道路を長時間運転していると風の抵抗も大きくなりますので、疲労度も大きくなるわけです。
もし風の抵抗で疲れを感じるようであれば、フロントカウルを取り付けるのが有効な対策といえます。
カウルが風を浴びる形になるので、ライダーにかかる負担を軽減できるからです。
また体温の低下を防ぎたければ、ライダースジャケットを着用するのも有効な対策です。
とくに山間部は平地は比較的暖かくても、結構冷えることも少なくありません。
ですから、防寒対策をしっかりしたうえでツーリングを楽しんでください。
姿勢の問題による疲れ
長時間ツーリングするとどうしても同じ姿勢をずっと続ける形になりますが、同じ姿勢を続けていると、特定の筋肉がずっと緊張し続ける状態になります。
結果的に血流の悪化を招き、疲労しやすくなります。
もしツーリングをして肩こりや腰痛、ひざに痛みを感じるようであれば、姿勢の問題と考えたほうがいいでしょう。
ツーリングする際には、こまめに休憩をとることが大事です。
バイクに乗り続けると同じ姿勢を強いられるからです。
目安としては、1時間運転したら5〜10分程度休憩するサイクルを目指してください。
また休憩中にはストレッチをして、凝り固まっている筋肉をほぐしてあげましょう。
そうすることで、血流の改善効果も期待できます。
また運転中の姿勢も見直してみましょう。
もしツーリング中についつい猫背になってしまっているのであれば、背筋を伸ばし軽く胸を張る姿勢を意識して試してください。
猫背の状態で長時間ツーリングすると、頸椎を圧迫する形になってしまい、血流の悪化を招き肩こりや首のこりを感じやすくなるでしょう。
また猫背を長時間続けると、腰痛を招く恐れがあるのでおすすめできません。
バイクに乗り始めた時に起こりがちなのですが、上半身でマシンをホールドしようという意識が高まりやすいです。
その結果、上半身に力みが入って、疲れやすくなります。
しかし上半身ではなく、下半身でマシンをホールドするイメージでバイクを乗りこなしてみましょう。
下半身でマシンをホールドするように意識すれば、長時間ツーリングしてもそこまで疲れを感じなくなります。