マンホールがバイクの進行方向にある理由

マンホールはいつも嫌な位置に

「なんでこんなところにマンホールを設置するんだ」、普段バイクに乗る人なら必ず感じることだよね。
ライダーからしてみれば絶好のラインの上に、これでもかというほど出現してくるよね。
わざとやっているのかと思う人いるんじゃないかな。

例えば、交差点前でブレーキをかけるところにマンホールが置かれていたりするよね。
それからコーナーの頂点や、立ち上がりでこれからアクセルを開けようというところにも設置されているね。

マンホールの上を通るのは、鉄の板に乗り上げるようなものだから滑りそうでとても怖い。
雨の日は特に注意が必要で、マンホールを発見するたびにハンドルを握る手が力んでしまうよ。

そもそもなぜマンホールがあるのか

マンホールは下水道の点検業をするためにあるんだ。
「マン」は人で「ホール」は穴だから作業員の人が点検のために入る穴という意味だね。

下水道だけではなくて、ガス、電気、電話などの配管が通っている場合もあって、それぞれに点検用のマンホールが設置されるよ。
私達の生活の支えるライフラインだから、マンホールが必ず必要なのは誰でもわかるよね。

危険な位置にある理由

マンホールが必要なのは分かるけど、あんなに危険なところになくてもいいよね。
でもこれにはきちんとした理由があるよ。
結論から言うと、下水管も私達ライダーと同じように良いラインで曲がりたいということなんだ。

下水管やその他の配管は、住宅の下を通すわけにはいかないから道路の下を通っているよ。
ここで知っておいてほしいのは、下水管はポンプなどを使わずに、排出されるときの勢いと管の傾きだけで流れているということだ。

だから急カーブが多いとすぐに詰まってしまうんだ。
それを防ぐために下水道はできるだけ直線的に進みたいんだ。

そのために、曲がり角ではなるべく緩やかなカーブを描くように設計されることになるよ。
これは私達ライダーも同じで、アウトラインからコーナーに入って頂点のギリギリまでは内側を通り、抜けるときにはまた外によっていくよね。
ライダーにとって絶好のラインは下水管にとっても通りたいラインだったということだ。

わざわざ曲がり角になくてもいいのでは?

じゃあなんで曲がり角にマンホールを置くのか疑問に思うよね。
これは点検の効率を良くするためにそうなっているんだ

マンホールは人が入って点検をするためにあると説明したね。
点検するということは、汚れやつまりが見つかったらその場で対処するということだよね。
ということは、もとから詰まりやすいとわかっているカーブの真上にマンホールを設置するのが楽だよね。

ここまででマンホールが危ないところにある理由はわかってもらえたと思うよ。
じゃあライダーは不満に思っていても仕方ないから安全運転に気をつけていこう。

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