ニュースでもよく取り上げられるあおり運転は、車だけじゃなくてバイクへのあおり運転も少なくない。車はドライブレコーダーの普及で証拠に残しやすいけど、バイクはドライブレコーダーの普及率は高くなく、状況証拠も残りにくいから被害を立証するのが難しい場合もある。
あおり運転の厳罰化
2020年6月30日から施行されたあおり運転の厳罰化。車間距離不保持、急ブレーキ禁止違反、安全運転義務違反があげられる。あおり運転に該当すると1回で15点以上の違反点数で免許取り消しになる。酒気帯び運転と同じくらい厳罰されたことになった。
バイクは車より加速しやすいから車間距離不保持で加害者になる可能性がある。バイクで走っていると思わずイラッとすることはあるかもしれない。自分の感情のまま運転するとあおり運転になる可能性があるから、そんな時は深呼吸して落ち着いて車間距離を取ろう。
あおり運転された場合の対処法
車が意図的にバイクの後ろを詰めてきた場合は車間距離不保持に当てはまる。バイクが減速したいと思っても追突されるかもしれないから、無理な減速はNG。こういう場合は、ウインカーを出しながら徐々に減速して、後続車を先に行かせるようにしよう。
また、あおり運転をした車が前に出た場合、後をつけていくのはやめておこう。進路が同じでも、不自然さを感じたら車がいなくなるまでやりすごすか、回り道すること。
もしも、執拗に追いかけてくるなら、公共施設や人目につきやすい場所に移動するのがいいだろう。とにかく、停車することが一番大切だ。間違っても急ブレーキをかけて止まろうとするのはやめよう。あおった側がバイクに急ブレーキをかけてきたといわれかねない。できるだけ、車間距離に余裕をもって対応できるようしよう。
ドライブレコーダーをつけて証拠に残そう
近年のドライブレコーダーはとても高性能。LED信号機の色や相手のナンバープレートがしっかり記録してくれる。
ドライブレコーダーを取り付けるなら前後にカメラがあるタイプにしよう。あおり運転はバイクの後ろでされるものだから、前後につけるべき。そして、ドライブレコーダー撮影中であることをアピールすることも大切。かっこわるいと思わずにアピールしよう。
あおり運転は、すり抜けや追い越しなどこちらが何気ない走行が相手の受け取り方次第で起こるもの。あおり運転をされたらあわてず冷静に対応するようにしたい。自分の命を守るのは自分だけしかないのだから。